2015年03月16日
松本ハウス

松本ハウスとは坊主頭にピチピチの紫のパンツと白シャツが特徴のハウス加賀谷と格闘技仕込みのハイキックを繰り出す松本キックのお笑いコンビである。「『ボキャブラ天国』で活躍」とよく紹介されるが、私は当時熱心な視聴者の一人であった。
今回彼らが訪れたのはお笑いライブではなく、統合失調症なる病気の啓発を目的とした医療関連のトークショーに出演するためである。「ボキャブラ」にレギュラー出演していた頃、急に番組から姿を消したのは今でもはっきり憶えている。ある回で収録に遅刻をした加賀谷に司会者やパネラーが激怒するどっきりを仕掛ようとバラエティ処理をしていたのだが次の回から出演しなくなっていた。番組の最終回にVTRとしてコメント出演していたが加賀谷は若干髪の毛が伸びており無精髭まで生やしていた。明らかに「おかしい」ことを印象づけたまま姿をくらましたのである。それからは彼らの動向は何も伝わらず「解散した」と自分の中で勝手に結論づけた。それから10年。「JINRUI」とコンビ名を変えて復活したときは驚いた。番組から消えてからのこの10年のあいだはこの病気を患っていた加賀谷が闘病とリハビリに専念していたのであった。
コンビ名を元に戻した彼らは、現在ライブやテレビ出演などのお笑いとしての活動と並行してこういったトークショーや講演会に積極的な活動を見せている。
で、今回の沖縄でのトークショー。客層は全体的におとなしめの女性が多し。加賀谷の挨拶ギャグ「カ・ガ・ヤで〜す!」で喜びそうにはとても見えない。きちんと髪の毛を束ね、明らかに真面目な仕事に従事している佇まいである。で、松本ハウスが登場して開口一番ギャグを披露しても案の定拍手を送るだけであった。にしても加賀谷太ってた。復活時からそうだったんだけど更に太ってた。ただでさえパツパツの白シャツがいつボタンが弾けるかちょっとハラハラした。そのせいなのか最初に5分ほどのコントをやっていたんだが動きが少なかったな。トークは二人で松本キックが進行&聞き手の役割で加賀谷が病気の発症からこれまでに辿ってきた闘病の模様を語るという形式をとっていた。慢性で付き合うには困難な病気に向き合う姿勢に興味をそそる内容であったがトーク中は机に座ったままであった。いや、これが普通なんだけどテレビで見慣れている動きが激しい芸風がこうしてじっとしている光景はなかなか新鮮であった。
トークショー終了後に行われた著作本販売とサイン会にももちろん購入しサインをゲット。握手にも快く応じてくれて「応援してます」と話すと、加賀谷はこう返してくれた。「お互い頑張りましょう。」私も今坊主頭なんでイジられるか多少は覚悟したんだが思わぬ言葉に拍子抜けしつつ、ちゃんと生きなきゃと思いました。
あと、最後に司会進行を務めていた上田さんに一言。「ボキャ天」に出ていた芸人の総称は「ボキャラー」じゃないですよ。

Posted by イリー・K at 02:47│Comments(1)
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この記事へのコメント
ご来場ありがとうございました。
こうやって感想を書いていただけて
とても嬉しいです。
感謝。
こうやって感想を書いていただけて
とても嬉しいです。
感謝。
Posted by re.cott 渡久地 at 2015年03月17日 07:43